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第969回 株式会社STABBLE 代表取締役CEO 杉浦龍太氏
update 24/01/16
株式会社STABBLE
杉浦龍太氏
株式会社STABBLE 代表取締役CEO 杉浦龍太氏
生年月日 1992年9月30日
プロフィール サッカー選手を目指し、大学までサッカーを続ける。大学卒業後は、大手旅行会社に就職。法人営業として活躍したのち退職し、ある企業にアルバイトとして入社。1年後には代表取締役社長に就任する。その後、独立してSTABBLEを立ち上げ、飲食店に特化したWEBマーケティングと、大人気の飲食店「モルゲン」の二刀流で、事業を進めている。
主な業態 「モルゲン」他
企業HP https://stabble.biz/

高校までの少年、杉浦。

「祖父は、日本を代表する企業の創業メンバーだったと聞いています。父親は弁理士です。中学までは静岡県の三島市で暮らしていました」。今回、ご登場いただいた株式会社STABBLEの代表取締役CEO、杉浦龍太さんは1992年生まれ。2023年のインタビューなので、30代になったばかり。当時の三島市はのどかな町で「野うさぎをペットにしていた」と笑う。野原を駆ける少年は、やがてサッカー選手の道を歩み始める。
「サッカーは小学1年生から始めます。最初はトップ下」。ゲームもやったが、もっぱらサッカー。小学校の大会では、県大会で3位にもなっている。サッカーが盛んな静岡で3位は悪くない。
「高校は清水東高校に進みます。もちろん、サッカー部です」。
6歳上には、内田篤人さんがいらしたそうだ。
「1学年30人くらいはいました。総勢90人以上の大所帯です。ジュニアユース出身の選手も結構いて、私はほぼベンチ外でした(笑)」。
強豪だから練習も厳しい。
「清水東高校は、偏差値も結構高く、勉強もついていけるように通学中に教科書を開いていました」。
<ただし、本業はサッカーだったんですよね?>
「そうです。やるからにはプロというのが頭にありましたから。通学は1時間半。勉強時間はたっぷりあります。ただ、朝練に間に合うように行くには、朝4時過ぎに自宅を出ないといけません。かなりキツかった」。
ベンチを外れても腐らない。プロという目標もなくさない。

ドイツと大手旅行会社と、新たな道。

<大学でもサッカーを続けられたんですよね?>
「大学は、静岡大学に進みます。もちろん、大学でもサッカーは続けました。今度はレギュラーとベンチ外を行ったり来たりです(笑)」。
静岡大学では全国大会にも出場している。
「実はサッカーでドイツに留学もしています。大学3年生のときです。プロをあきらめたのはドイツでした。ただ、その経験もあったので、サッカー留学を仲介する仕事に就くつもりで、内定もいったんいただいたんです。ですが、色々と話が違って。渡航費なども全部実費で。それで断念します」。
「そういう経緯だったんで、改めて就職活動を開始したのは大学4年の春。多くの企業では、採用枠が埋まってしまっている時期です」。
<後手に回ったという感じですね?>
「結果としてはそうです。それから再度、就活を始め旅行会社に就職します。配属されたのは法人事業部です。こちらで海外渡航や出張などBtoBの事業に関わるうちに、ビジネスというものに興味を抱きます」。
<それがマーケティングに興味をもち始めるきっかけですか?>
「そうです。デジタルマーケティングの世界に興味をもち、広告業へ転職しました。実は、旅行会社内で起業家育成プログラムというのがあって立候補したんですが、落選してしまって。それも退職する原因の一つです」。
きっかけは、どこにも転がっている。ただ、チャンスをものにするのは難しい。

アルバイトが1年で社長、STABBLEの立ち上げまで駆け上がる。

「その時、一念発起して転職した先が、今のSTABBLEの土台とも言える会社です」。
<どういうことですか?>
「もともと私は、ある企業にアルバイトで入社したんです。たまたまFacebookで募集しているのを知って。当時はまだ5〜6人しかいなかったです。当時の社長がグループ会社の一つとして設立されて、主な事業は飲食業界のマーケティングやプロモーションをメイン事業にしていました」。
1年目はアルバイトで、翌年から代表になった。まるでシンデレラストーリー。
「社長にとってはグループ会社の一つですし、任せられる人間がいたから、やらせておこうということなんだと思います」。
<同じ飲食でも、畑が違うところからスタートだったんですね>
「そうですね。そして、そこでノウハウを学び、独立してイチから立ち上げたのが現在のSTABBLEです。飲食店ではなく、飲食店を支援するのが私たちの創業事業です」。
むろん、今もデジタルマーケティングは主な事業である。ホームページを開けば、「飲食店特化のWEBマーケティング集団」というキャッチフレーズがまず目に入る。
では、どうして飲食店を経営することになったんだろうか?

日本の食材のリブランディング。

「飲食店を支援していくなかで、『飲食店が成功する』ためのノウハウが蓄積されていきます」。
確かにホームページをひらくと「居酒屋開業を成功に導く¨6つの準備¨とは?」という気になるコンテンツが目に入る。
「いくつもデータを分析することでみえてきた戦略で、私たちが自ら運営を行う。そうすることで、従来の事業とのシナジーを生み出せると思って、飲食店をオープンしました」。
<それがモルゲンですね?>
「そうです」。
結果を先に言うと、モルゲンは大成功だ。グルメサイトの評価も高い、高い。五反田に1号店をオープンしたのは2021年10月、コロナ禍真っ最中だ。
「コロナはある意味、マーケティング上で良い場所が安く空いており、一過性のものと考えるとベットするべきと考え出店しました。ただ、コロナ禍の期間は想定通りとはいかず苦戦はしましたね。今までのデータが通用しないわけですから、シナジーどころではありません」。
「ただ、大幅な赤字にもならずに済みました。翌年、2022年の12月には池袋に2号店を出店しています」。
強気だからではなく、評価が高いからの新規出店だろう。
「そういう意味ではお客様に高く評価いただいる証で、ありがたいです。現在の計画では、来年(2024年)に新たに1店舗を出店する予定です。目標という意味では26年3月までに4店舗ですね。出店だけにこだわるつもりはありません。私たちのビジョンは『日本の食材のリブランディング』です」。
「すべての食材の価値が明らかになっているわけではない」と、杉浦さんはいう。
「食材にスポットを当てることで、食そのものにストーリー性が生まれます。だから、飲食に関わる僕たちは、飲食を提供するストーリーなく、生産者からお客様までのストーリーを描く、クリエイターであるべきだと思うんです」。
確かに。でも、どういう発想がもとになっているんだろうか?
「どうでしょう? サッカーかもしれません。当時は寝ても覚めてもサッカーを上手くなることだけを考えて生活していました。練習の時間だけでなく、ビデオの分析、食事の栄養面から睡眠のとり方など体のメンテナンス、最新のスポーツ科学のインプットなど24時間をサッカーに捧げていました。やると決めたことへのコミットメントは他の誰よりも自信があります。そういった意味では、それと同じかもしれないですね。どうすれば繁盛店を作れるか。そして、もう一つは、ストーリーを作ることで、日本の食はもっと豊かになる。マーケティング事業を通して、それに気づいたことですね。日本の食はもっと豊かに。今、そこに向かって僕たちはチャレンジしているところです」。

思い出のアルバム
 

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