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第50回 佐世保バーガー株式会社 代表取締役社長 吉村裕氏
update 09/07/07
株式会社ベイシックス
岩澤博氏
佐世保バーガー株式会社 代表取締役社長 吉村裕氏
生年月日 1971年長崎県佐世保市生まれ。
プロフィール 弁理士事務所での仕事やサービス業の経験を経て、2003年5月に東京中野の佐世保バーガー1号店「ザッツバーガーカフェ中野店」をオープン。佐世保バーガーの名付け親で当地バーガーブームの火付け役。
現在、佐世保バーガー店を9店舗経営。7月には中野北口店をオープン。今後はFC展開も視野に入れ、今期の売上高20億円の見込み。佐世保バーガー観光大使でもある。
主な業態 「佐世保バーガー」
企業HP http://sasebo-burger.jp/

長崎発祥のご当地メニュー“佐世保バーガー”が大ヒット!

国産牛100%使用のパティやベーコンなどが入ったビッグサイズのハンバーガーを上からギューっと潰して肉汁とソースをバンズに染み込ませて食べる…
牛パティのジューシーさとたっぷり野菜、甘めのマヨネーズ味が渾然一体となる絶妙な味わい、これが”佐世保バーガー”だ。
ハンバーガーは1950年頃、アメリカ海軍によってハンバーガーの作り方を教わり、初めて日本に伝わったとされている。すなわち、鉄砲伝来が種子島なら、佐世保はハンバーガー伝来の地なのである。佐世保には50年以上も続いているハンバーガーショップがいまだに軒を連ね、さまざまな種類のハンバーガーが存在するのである。
佐世保で生まれた美味しいハンバーガーをより多くの方に食べてもらい、幸せになって欲しい!佐世保という街を知ってもらいたい!という気持ちから、2003年5月に東京中野に「ザッツバーガーカフェ」をオープン。”佐世保バーガー”という名前が初めて世の表舞台に登場した瞬間である。今では、「農林水産省の郷土料理百選に選ばれた佐世保バーガー」となり、全国区に一気に知らしめたのは佐世保バーガー株式会社なのである。
同社は”佐世保バーガー”を看板メニューに据えた飲食店を首都圏で大ヒットさせている。現在、佐世保バーガー8店舗、7月中旬には9店舗目を中野北口にオープン。マスコミなどでも話題になっている今注目の飲食ベンチャー企業だ。


文武両道の好青年。様々な経験を生かして接客の道へ

同社の吉村裕社長は、佐世保生まれの佐世保育ちである。
地元で食べていたハンバーガーは本当にうまい。この美味しさを東京の皆さまにも味わって欲しかったと「ザッツバーガーカフェ」開業のきっかけを話す吉村社長。
「ハンバーガーを通して佐世保の良さをもっと広めていきたいとの思いからハンバーガーに”佐世保バーガー”と名付けた。そして故郷に恩返ししたい」と郷土愛を熱く語る。
高校時代まで港町・佐世保で過ごした吉村氏は、勉強が得意な少年だったという。成績は常に"オール5”で、バレーボール部のキャプテンも中学・高校と務めて、まさに文武両道の好青年だったのである。
さらに大学に入って上京してからは、ロボット工学部に所属しながら、ダブルスクールで弁理士の勉強もしていた。一方、ダンスサークルで活躍するなど多才であった。
その頃から、吉村氏は発明のアイディアに富み、さまざまな企画を考えることが得意だった。そして、社会人と関わることが多くなり、ビジネスの面白さに目覚めていく。「大学1年の頃から、漠然とですが、経営者になりたいと思っていました」と吉村氏は振り返る。
そこで最初に選んだ仕事は、発明に関わる仕事として国際特許事務所に就職した。この時の経験は後に「佐世保バーガー」の商標登録の際に活かされることとなる。その後、接客業にも興味を持ち、携帯電話の販売営業で売上全国一にもなった。私には、接客業が向いているとそのとき思ったと吉村氏は言う。


“温かさ・テイクアウト・おやつ”――これがヒットの秘密!

吉村社長が最初に飲食店をオープンしたのは、2000年のこと。東京・高円寺に開店したアメリカンバー「ザッツカフェ高円寺本店」が皮切りとなった。
同店はキャッシュオンデリバリーの店で、トム・クルーズの映画「カクテル」さながらの接客スタイルや雰囲気が大評判となった。
しかし2002年にオープンしたおにぎりカフェ「ザッツカフェ中野店」では、失敗も経験してしまう。
「一日コーヒー1杯しか売れなくて、今日の売上げ500円!なんていう日もありましたよ。でもこの失敗のおかげで、逆にどうすれば失敗しないかがわかりました」と吉村氏。
例えば同店では白を基調とした床だったが、白い床は落ち着かないので、お客様が入りづらくなることを学んだと話す。
こういった失敗の経験を成功に変えて、満を持して世に放ったのが“佐世保バーガー”というわけだ。
「ハンバーガーは私の郷里の食べものであるだけでなく、ビジネスとしても可能性があると判断しました。まず冬場でも食べられる温かい商品であること。そしてテイクアウトもできる商品であること。さらに食事としてだけでなく、おやつとしても楽しめること。」これら3つの要素を満たしていることが、佐世保バーガーの開発のポイントであると吉村氏は冷静に語る。
どこか郷愁を誘いつつも、独自のボリューム感と抜群のおいしさで今日も行列ができている“佐世保バーガー”。今後はこういった商品力だけでなく、吉村氏の本領でもある接客力を魅力にした店も期待されるところだ。
そして更なるFC展開も視野に入れ、佐世保バーガーの魅力を全国に広めていきたいと構想している。

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